
私の作品の方が可愛いし安いはずなのに・・・
今回は実際にご相談いただいた方の例を記事にまとめていきたいと思います。
ご相談の内容はこうです。
「私の作品の方がクオリティーは高くて安いはずなのに、高く売っているあの人の方がよく売れるのはなんでなの?」
こうしてご相談内容を文章にまとめると、すごくうぬぼれた内容に聞こえてしまいますが・・・笑
決してそういうわけではなく、
実際にお見受けしたところ、相談者様の作品のクオリティーはお店レベル。
お値段も平均、もしくはややお安めに設定されていました。
ただですね、ご相談者様はメルカリで販売されているのですが
ん?んん???
「そら売れませんよ・・・。」
と、本当に初歩の初歩のことが出来ておらず、なんとももったいないことになっていました。
私のブログを読んで下さっている方は
今更な内容ばかりかもしれませんが、まだまだ初歩的なことが出来ていないがために
せっかくの素敵な作品を作れる腕があるにも関わらず
「売り方」を知らないがために売れないと悩んでいる方が目の前に現れたので
ぜひ、復習がてら今回の記事も最後までお読みになって頂けると嬉しいです(*^_^*)♡
【ハンドメイド】あの人は売れるのに!なぜ私の作品は売れないの?
今回のご相談者様のお悩みは、
1.ぼちぼちは売れる(1ヶ月に2件ほど)が、作業量と売価が見合っていない
2.写真を試行錯誤はしているが中々思うように売れない
3.同じような作品なのに、あっちの店(人)は2倍以上の値段でドカドカ売れているから辛い
4.コメントで色々要求されるのが辛い
5.本職があるので、別に売れなくても困らないがもっと売れたら嬉しい
今回のご相談者様は、メルカリでのみ販売されていましたので
メルカリ仕様でお話を進めさせていただきますが、
ミンネでもクリーマでも同じことが言えますので是非是非、一緒にチェックしていって下さい♪
①ショップ名をチェック!
まずは、ご相談者様のショップ名。
ご自身のニックネームにされていました。
もちろん、ニックネームでも売れている人は売れています。
作品のジャンルにもよりますしね。
ただ、今回のご相談者様のジャンルの場合はレッドオーシャンの部類なので
ニックネームではなく、ショップとしての名前を付けた方が良いです。
ニックネームにすることで『素人感』が出てしまうので値下げ交渉をされたり、
低価格でしか売れなかったり、色々と面倒くさい弊害が出てくる恐れがあります。
売れるショップ名の付け方について、詳しくはこちらの記事に書いていますので必ずお読みになって下さいね(*^_^*)♡
②アイコン(プロフィール画像)をチェック!
続いて、ご相談者様のアイコンを拝見。
娘さんがいらっしゃるようで、娘さんの画用紙の作品を写真におさめたものを、
アイコンに設定しておられました。
ご相談者様の作品とはなんの関連性もないものですので、ここは是非プライベートとは切り離していただきたいところです。
トップ画像は、ロゴにする場合は特に「色」を勉強して、
お客様に受け取ってもらいたい印象の色に設定することをお勧めします。
飲食店は「赤」が多いのは「食欲を増す」色だからです。
他にもご自身の作品の写真や、ご自身のお顔の雰囲気と作品がマッチされている方でしたら作家の雰囲気が分かるよう
お顔のお写真でもいいかと思います。
ちなみに、ショップの雰囲気を大切にするよりも、とにかく稼ぐ!という場合は
ハッキリと分かりやすい色や文字の大きさであることをお勧めします。
ご自身の作品のクオリティーやジャンルを第三者目線で分析した時に、どういったトップ画像がいいのかを考えて設定してみましょう。
③自己紹介文をチェック!
なななななんと・・・
ご相談者様の自己紹介に書かれていた文字は
「自己紹介文がまだ記入されていません!」
というメルカリのデフォルトの文章でした・・・。
もったーなーーーーーい!!!!!!!
と大声で叫びたくなりました。笑
自己紹介文は記入出来るMAX文字数まで記入して下さい!!笑
どこの誰だか分からない人から物を買うなんて人はほぼいません。
まずはあなたがどんな人なのか。
ちなみにここには、自己紹介に加えて「ストーリー」「コンセプト」などを書くことをお勧めします。
ブランドが高くても売れている理由は、ブランドショップは品物ではなく「ストーリー」を売っているからです。
ショップを始めたきっかけや、想いが必ずあるはずです。
そしてその作品を手にしたお客様にどうなってほしいのかなど、「自分語り」ではなく「ストーリー」を伝えて下さい。
そんなこと急に言われても稼ぎたいから始めただけだし・・・という方はこちらの記事を読んでいただくことであなたのショップをストーリーとしてお客様にお伝えすることが出来ます。
またこちらの記事にも自己紹介文の書き方を詳しく書いていますので合わせてお読みになって頂けるとより一層「売れるショップ」作りが出来ます♪
【売上が爆増!】ハンドメイドショップのプロフィールの書き方と7つのコツ
④出品画面をチェック!
出品画面とは、商品1つ1つの写真ではなく
あなたのショップのトップ画面・自己紹介文の下からずらりと並んでいる
ご自身の写真一覧のことです。
ご相談者様の出品画面はなんと。
家にある中古品とハンドメイド作品が混雑していてバラバラでした。
また、ハンドメイド作品だけを見ても
使われているサイドの小物もバラバラ、背景もバラバラ。
撮影時間もバラバラなので写真の暗さ・色味もバラバラ。
ここは是非統一していきたいところです。
これでも売れる人は売れるのですが、
ご相談者様の悩みにあった、
「4.コメントで色々要求されるのが辛い」という部分。
この場合の要求とは、
送料が安くなるような発送方法にしてほしいであったり、値下げ交渉をされるとのこと。
ここも、素人感が出ていれば出ているほどそれに比例して
融通が利くだろうと、お客様もそのような要求をしてきます。
それが辛いのであれば、
「ショップ」としてお客様に見てもらう必要があります。
お客様もイオンで食料品を値切ったりしませんよね。笑
対、お店になってしまえばそのような要求はパタリとなくなります。
その代わり責任は増えます。
でも、メルカリというプラットフォームで中古品と一緒に並べられたハンドメイド作品は残念ながらそういう要求をされるのがまだまだ現状です。
作家本人が、値下げ交渉をも楽しむ販売方法を希望している場合は問題ありませんが
値下げ交渉などに悩まされている場合は「ショップ」として認識される必要があります。
【大変身!】簡単におしゃれなハンドメイドショップにする方法3選
⑤写真をチェック!
次は1枚1枚の作品の写真です。
ご相談者様の写真は
やや暗めという印象を受けました。
あと、細かく見ていくとなんとブレているお写真も・・・。
みなさんお分かりの通り、これは論外です。
明るさ調整は必ず行って下さい。
お勧めはInstagramに投稿する時に明るさを調整できるのですが、そこで調整することをお勧めします。
とっても自然に明るくなります。
投稿すると、勝手にスマホの写真フォルダに保存されますのでその写真を使用して下さい。
Instagramの方は投稿を削除すれば大丈夫です(*^_^*)
あとは、中古品を撮影するときと同じように、
家の椅子などに置いてスマホでパシャリと撮影されている様子でした。
特に撮影に時間をかけた様子はありません。
ちなみに、私が新商品を発売するときは時にはたった1枚の写真に、5時間ほどかけて撮影することもあります。(←なんで急にドヤってんねんという感情はそっととじていただけると助かります。笑)
めちゃくちゃ大がかりで大変なので撮影するためにはかなり重たい腰を上げることにはなるのですが
でも、1回それをすることでその後その写真1つでずーーっと何年も売れ続けてくれるので意味はあると思っています。
パシャリと撮っただけで売れてくれれば苦労はしないんですが、私はこだわりも強いのでそうしていますしそういう売れっ子作家さんは多いと思います。
また、撮影に使う小物もいつの間にかたくさん持っているので
小物だけで1つの棚が埋まるほどになっていまいました。
ご相談者様の作品はクオリティーが高いのでパシャリと撮っただけでも売れている物は売れているのですが
やっぱりお値段がどうしても安くでしか売れなかったり色々弊害があるようなので写真撮影の技法なども学ばれるとより良くなるかと思います。
カメラの世界もかなり奥が深いので、難しいこと抜きに感覚でコツをつかみたいという方は是非下記の記事もご参考になって頂けると嬉しいです(*^_^*)
【ハンドメイド商品の写真の撮り方】売れるショップになるための写真のコツ!
⑥商品名をチェック!
私的に、ハンドメイド作家さんって頭の良い方が多い印象なのですが、
それゆえに、専門用語や資材の名称を商品名に付けちゃっている方がかなり多い。
そして売れないと悩んでらっしゃる!
商品名は基本的に「検索にひっかかるワード」を付ける必要があります。
なので、「夏 かばん モノトーン」
であったり、「結婚祝い 名入れ 夫婦」
などで検索する人がほとんどです。
そんな中、「PPバンド」や、「ウッドバーニング」「レジン」などハンドメイド作家たちには馴染みのある言葉を商品名に並べても
そもそもお客様にヒットしていない可能性が充分にあります。
クリーマやミンネは目を引く可愛い商品名が好まれますが、メルカリの場合は「検索にひっかかるワード」を入れることをお勧めします。
⑦商品説明文をチェック!
ご相談者様の説明文は可も無く不可も無く。
サイズも書かれていますし
注意事項も書かれています。
タグ付けもきちんとされていましたのでそこまで問題はないかと思いますが
ここでも、検索にひっかかるワードを盛り込んだ文章を作るとなお良いです。
ワードを羅列することは禁止されていますが、『盛り込んだ文章』をぜひ作って下さい。
他にも下の記事を読んでいただくことでより一層売れるようになりますので是非お読みになって下さい(*^_^*)
【メルカリの説明文】に入れるべきワードはコレ!お客様の心をつかむ言葉大公開♡〜売れるハンドメイド〜
【禁止】ハンドメイド販売で説明文に書いてはいけないワースト3
⑧コメントをチェック!
ご相談者様のコメントをチェックさせていただきました。
すると、必ずと言って良いほど値下げ交渉をされていました。
一度値下げに応じてしまうと、その値下げに応じたコメントは残ります。
そして次に現れたお客様がそのコメントを必ず見ます。
こうしてずっと永遠に値下げ交渉をされ続けるのです。
お客様も出来るだけ良い品物を安く買いたいので、当たり前のことですし
今回の場合は、
自己紹介文がないのでコメントなどからこの作家さんがどんな人なのかを探ろうとする人がほとんどです。
そこで、値下げに応じているコメントを見つけたらそれはもう値下げされてしまうのは当然です。
今後値下げをしたくないのであれば、
値下げをした形跡のあるコメントや作品ごと削除することをお勧めします。
①~⑦でお伝えしたように「ショップ」として出品することを心がけることで
コメント欄もショップとお客様というやり取りに変わります。
値下げに関してのルールも設ける事をお勧めします。
ここに関してはまた記事を今後書くつもりですので、ぜひハンドメイド大学のInstagramをフォローしてお待ちいただけましたら嬉しいです(*^_^*)
また、メルカリなどのアプリで販売する場合は対面でのやり取りとは違いこちらの感情を伝えにくくなりますので、私は顔文字や、ハートマークを使うこともお勧めしています。
ここはそれぞれの考え方なので強制はしませんが
私は顔文字などを使う方がお互い気持ちよくやり取りができていると感じています。
ただ、顔文字を使う分、言葉遣いはより一層あえて丁寧にしています。
「分かりました。」ではなく、「承知致しました(*^_^*)」と言った具合です。
私はこれまで、顔文字を使用していることによって怒られるなどの経験は4年間1度もありません。
たまに、お友だちのような関係と勘違いされてしまいそうになることもありますが、こちらが入り込みすぎさえしなければ適度な距離感も守れます。
⑨値段設定をチェック!
ご相談者様の作品はクオリティーが高いのですが1,299円などといった
ドンキホーテやIKEAがよく使う値段設定をしてしまっていました。
ハンドメイドにおいて、
クオリティーが高い場合は端数は切ってしまい、1,300円や、1,500円などとする方が見栄えがいいです。
どのように売っていきたいかにもよりますが、数字にも世界観は宿りますので
安くでしか売れないと嘆いている場合、ご自身が安くでしか売れないような値付けをしてしまっている可能性があります。
あなたが売りたい価格帯で売っているショップがどのような値付けをしているか研究して下さい。
もちろん薄利多売でどんどん売っていきたい場合は端数が99円という売り方はお勧めですが、
1人1人のお客様とじっくり向き合い、作業量に見合ったお金を頂きたい場合は端数は切ったお値段で、
自分がしんどくなってしまわないような売値を必ず付けて下さい。
商売は売り手も買い手も幸せになる必要があります。
あなたの作品の魅力さえ伝われば高くても必ず売れます!!
そのためには今回お伝えしている内容をぜひ!全て着実に遂行していって下さい(*^_^*)
【売上が爆増!】商売の天才ユダヤ人に学ぶハンドメイド商品の値段の付け方
⑩ご自身の心意気をチェック!
今回のご相談者様もそうなんですが、
相談をしてきて下さる方の多くが
「本職があるので、別に売れなくても困らないがもっと売れたら嬉しい」
といった内容の事をおっしゃいます。
それを聞いていつも私が思うことは
最初の言葉いらんやろ。
「売れなくても困らないが」
これ、いらんやろ!
ひどい場合は、Instagramのトップに「本職はOLです!ちまちまハンドメイド売ってるだけです!」的なことを買いておられる方も。
その方はほぼ売れていません。
ここの素直さ、愚直さはかなり大事だと思います。
人間社会で生きていますので
素直に、売るために勉強したり行動している方を人は応援したいと思いますし、
情報を回したいと思います。
己の変なプライドで、せっかくのアドバイスや情報をシャットダウンしてしまっているのです。
私は全面的に出しちゃって良いと思いますよ。
私1人じゃ無理だー!助けてー!売りたいよー!売れないよー!
これで良くないですか?
私がここまで売れるようになったのは、ほぼ、名アドバイザーの友人たちが底上げしてくれたおかげだと思っています。
素直に、「私は1000万円貯金したい!そのためには何が必要か分からない!助けて!」と言っていました。今も言っています。
1人では到底思いもつかないことを周りのみんなが色んな視点からアドバイスしてくれてここまでこれたと思っています。
売上もそうですが、4年という年月頑張り続けられているのもみんなのおかげです。
1人だったらとっくの昔にやめていたと思います。
アドバイスもそうですし、使用シーンの写真の提供や、実際に大量オーダーをしてくれたり
あの手この手で助けてくれています。
私にもプライドが邪魔してツンケンしていた時期はありましたが、やっぱりそんな時は「へーすごいねー」と表では言ってくれていますが、「あっそ。頑張ってね。」と誰も手を貸してくれません。
現に私も相談されても、途中から私のアドバイスに聞く耳を持たなかったり
そんなことは分かっているという態度を取られると
1番大事なことを話す前にこちらも心が折れてもういいや、勝手にしてくれと思ってしまいます。
挙げ句の果てに、あなたのジャンルは売れやすいからいいわよねと言われる始末。
(ちなみに売れやすいジャンルの探し方はこちら。笑)
正直、ど素人から商売の世界に足を突っ込んでおいて
変なプライドは邪魔でしかありません。
常に学ぶ姿勢を忘れずに。(過去の私に向けて・・・笑)
すごく成功されている女性経営者の方、3人尊敬している方がいるのですが
いずれの方もこんな私ごときでもランチに誘って下さったりして、私からも何か得ようとしているのが分かります。
もちろん、私が成功するために色んな話も与え、聞かせて下さいますが
本当に謙虚で応援してくれる方ばかりです。
【関連記事】
【特徴】「この人は売れないなぁ」と思うハンドメイド作家13選
まとめ
今回のご相談者様の作品は、本当に高いクオリティーで実際に作品を手にすると温かい印象のものばかり。
ご相談者様本人も、とてもお優しく、自分よりも人が喜ぶことが大好きな温かい方です。
ただ、すこ~し顔をのぞかせるプライドの部分。
私よりも年上、目上の方なのでアドバイスもしづらい雰囲気で結局最後まで必要なことをお伝えすることは出来ませんでした。
次お会いするときには、どうかその方のハンドメイドライフが今よりももっともっと輝きを増すよう、少しずつ小出しにプライドを傷つけないようにお伝え出来るスキルを身につけておきたいと思います。
先ほどちらっとその方の出品ページを見に行くと、私が少しだけお伝えできた「出品しまくる!」というところはやってくださっていました(*^_^*)
嬉しいなぁと思いながら今回はここまでにしておきます♡
最後までお読みになって下さりありがとうございました(*^_^*)
【人気記事】
コメント